わたしは登録販売者試験の勉強で2018〜2021年までの各エリアの過去問をこなしてきましたが、年を重ねるごとにスタンダードな問題から、少しひねったというか意地悪な問題が増えているのを実感しました。
そんなちょっと意地悪な問題にあたっても冷静に対処できるようにわたしが試験勉強をやっていてつまずいたり、ひっかかったりした問題をまとめてみました。
1章の頻出な引っ掛け問題(全部✖です)

赤字の部分が間違いだケロッ
医薬品の基本的な知識
- 医薬品が人体に及ぼす作用は、複雑かつ多岐にわたり、そのすべてが解明されている。
- 医薬品は、人体にとって有益な効果をもたらすが、好ましくない反応は生じない。
医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と曝露量の和で表現される。【正解は積】【2022年手引きの改訂により削除】- 投与量と効果または毒性との関係は無作用量から中毒量を経て治癒量に至る。【中毒量→最小有効量】
- 人体実験で求められる50%致死量(LD50)は薬物の毒性の指標として用いられる。【動物】
- GLPは人を対象とした臨床試験における医薬品の安全性における安全性の評価基準。【GCP】
- 医薬品は少量の投与なら長期投与されても慢性的な毒性が発言することはない。
- 医薬品の副作用とは人に通常用いられる量を超えた場合に発現する医薬品の有害かつ意図しない反応とされている。【通常用いられる量】
- アレルギーは、内服薬でのみ引き起こされるもので、外用薬で引き起こされることはない。
- 医薬品の副作用は、薬理作用によるものだけである。【薬理作用とアレルギーで起こりうる】
- 総合感冒薬とアレルギー用薬を併用しても問題はない。【併用すると副作用を招く恐れがある】
- 外用薬や注射薬であれば食品によって作用や代謝に影響を与えることはない。
- 酒類をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっているため、その結果アセトアミノフェンなどでは薬効が過剰に現れる。【速やかに失われる】
- 小児は大人に比べて体の大きさに対して腸が長く服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。【高い】
- 高齢者は一般に60歳以上のひとを指し、肝臓や腎臓の機能が低下している場合が多く、医薬品の作用が現れにくく、個人差は小さい【65歳:強く現れやすく:大きい】
- 胎児と母体には血液脳関門があり、医薬品の成分の胎児への移行を防御する仕組みがある。【血液胎盤関門】
- 医薬品を使用したとき、薬理作用によらない作用を、プラシーボ効果というが、それによってもたらされる効果は望ましいものだけである。【プラセボ:不都合な効果もある】
- セルフメディケーションの主役は一般用医薬品の販売に従事する薬剤師及び登録販売者である。【一般の生活者】

文章の最後が「ない」って言い切ってる問題って、答えが✕の確率多くね?!
1章 「間違いだらけの」薬害の歴史

頻出の薬害の問題を思いつく限り、ひっくるめてまとめてみたぴょん♪
赤字はすべて間違い
サリドマイド訴訟
- 解熱鎮痛剤として販売されていたサリドマイド製剤を妊婦が使用したことにより出生児に四肢欠損や耳の障害等の先天性異常が発生したことによる訴訟問題で、先に西ドイツの企業からのサリドマイド製剤の催奇形性について勧告が届き、速やかに日本でも回収措置が図られたが、現在も国と被害者との間で争われている。【催眠鎮静薬:対応が遅く:和解している】
- サリドマイドの光学異性体のうちR体にのみ血管新生を促進する作用があるため、S体のみを分離して製剤化することで催奇形性を防ぐことができる。【S体:阻害:どちらかを分離しても体内で相互に転換するため催奇形性は防げない】
- サリドマイド薬害事件をきっかけに緊急輸入制度が創設された。【各国における副作用情報の収集体制の整備が図られた】

薬害問題は他の薬害の言葉の入れ替えや引っ掛けが多いぴょん
スモン訴訟
- 整腸剤として販売されていたスモン製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことによる損害賠償訴訟であり販売した都道府県が訴えられ、現在は和解が成立している。【キノホルム製剤:国と製薬企業】
- 亜急性脊髄視神経症とは初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴い、下痢や、麻痺など歩行困難等が現れるがその症状は上半身には拡がらない。【拡がる場合もある】
- 現在日本ではキノホルム製剤は一部アメーバ赤痢治療のみで使用されており、患者との和解も成立し、この薬害事件をきっかけに感染被害救済制度の創設がなされた。【日本では使用されていない:医薬品副作用被害救済制度】

薬害の4つは上からの並び順が古い順だぴょん★
サリドマイド
↓
スモン
↓
HIV
↓
CJDの順だぴょん🐸
HIV訴訟
- 白血病患者がヒト免疫不全グロブリンが混入した原料血小板からHIVに感染したことによる国及び製薬企業を被告として東京地裁と大阪地裁に提訴されたが、げんざいは和解が成立しており、この訴訟をきっかけに国は製薬企業に対して副作用報告と緊急輸入制度を義務付けた。【血友病:ヒト免疫不全ウイルス:血液凝固因子製剤:感染症報告】
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟
- クロイツフェルト・ヤコブ病とは心筋外科手術で使用されたウシ乾燥硬膜を介してウイルスの一種であるケラチンによりCJDに罹患したことによる損害賠償訴訟である。【脳外科:ヒト:タンパク質:プリオン】
- CJDは認知症に似た症状が現れる神経難病であるが死亡の報告は無かった。この訴訟をきっかけにヒト由来製品による感染等被害者救済制度の創設の契機になったが、現在でも和解に至っていない。【末期では1,2年で死亡:生物由来製品:和解が成立している】

1章において薬害の分野はどのエリアでも20問中最低3〜5問も出題される美味しい得点源だ!必ず押さえろよ♪
コメント