人間だれしもいつか死にます。その瞬間に「もっと〜をしたかった」と後悔するのか「あー楽しかったな」と思いながら死ぬのかではまったく逆のエンディングです。HAPPY ENDを迎えるために、棺桶(かんおけ)リストを作りませんか?簡単に作れるタイムバケットに新たに「費用」を加えた最新タイムバケットの作り方をお伝えします。
タイムバケットはお楽しみ計画表

アメリカでは死ぬまでにやりたいことを書き出したリストをバケットリストと言います。
そして書き出したやりたいことそれぞれにいつやるのかの時間軸を当てはめたものがタイムバケットなのです。
小学校の頃にそんなことを授業でや作りませんでしたか?みんな目をキラキラさせて夢を書き出していた思い出が…保育園だったかな^^;
簡単に作れそうな気がしてきましたね。
皆さんは死ぬまでにやりたいことをいくつ挙げられますか?
この案を出す力をアウトプットと言いますが、このアウトプットスキルは社会に出ると、学生時代までは必須の「覚える力インプット」よりも重要なスキルだということを知っていますか?
例えば、「起こった問題を改善するためにみんなで意見を出し合いましょう」こういうことは学校でも社会でもあるあるなシチュエーションだと思いますが、大半の人は「解決策」を導きだそうと思い悩んでしまいます。
改善策(少しでも良くなる案)を出し合うはずなのに解決策(完璧な答え)を出そうとしてウ~ンと悩み込んでしまいます。
ここで大事なのは少しでも気になったり、思ったことをノートに思いつくままに全て書き出すこと。質より数が大事です。
インプットに優れた方は多いのですが、アウトプットに優れている方は多くないように思います。それは暗記詰め込み型の日本の教育に問題があるのかもしれません。
タイムバケットは棺桶リスト?

タイムバケットとはもともと「バケットリスト」から派生した言葉でバケットはバケツを意味しており、もともとキックザバケットが語源です。キックザバケットはスラングで自殺の隠語なので日本語に例えるとかんおけリストです。なんとも不吉なネーミングですが、死ぬまでにやりたいことリストと解釈できますね。
アメリカではバケットリストは様々な映画でも取り上げられています。
一躍有名になったのは2008年のアメリカ映画「最高の人生の見つけ方・原題はTHE Bucket List」です。
オスカー俳優のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの二人が主演のヒューマンドラマです✨
かんたんに内容をお伝えすると
ともに末期ガンを宣言された初老の二人が、病院の病室で出合い「死ぬ前にやりたいこと」(かんおけリスト)を書きだして叶えていくストーリーです。
この映画で「バケットリスト」が世界的に知れわたりました。
そしてそのリストに記したやりたいこと」を「いつ」やるのかを計画表にしたリストがタイムバケットです。
タイムバケットの作り方

ではさっそく「タイムバケット」を作ってみましょう。
人によって作り方が違うのでわたしのやり方をお伝えします。
やりたいことをアウトプット
思いつくかぎり具体的にやりたいことを出してみましょう。(この記事では少な目に例を挙げています)
案を「いつやるか」順に並べ替える
自分が何歳の時に叶えるのか5〜10年単位ごとに案を仕分けます。
やりたいことにかかる金額を書き出す
これは私がバケットリストに加えたオリジナルですが、やりたいことの横に金額を書いておくといつまでにいくら貯めればいいのか目標が立てやすくなります。
紙やExcelなどに記して見える化する
パソコンがあれば案を出す段階から打ち込んで、あとはコピペで時系列に並べ替えればいいので簡単です。
紙に書き出す場合はまずやりたいことを書き出して、別の紙に並べ替えて書き連ねます。案外紙に手書きの方が案がたくさん出て来るという方も多いですね。
リストに関係のある人に共有する
できあがったあなたのタイムバケットに関係のある家族や友達に共有するとアドバイスやツッコミが入ってより実現性が高くなるのと、「よしじゃあそれに向けて私も準備しよう」と周りの方もそれに向けて準備を始めるので、より実現可能になります。
気をつけること

できる限り具体的に決める
例えばリストに「親孝行」や「海外旅行」と記入したとします。それだとカテゴリーとしてはいいのですが詳細がわからないので、「何を?どこへ?誰と?」を加えることによってより具体的な計画が立てられます。
つまり
親孝行なら
両親を熱海旅行に連れて行く
両親にマッサージ機をプレゼント
実家の壁の塗替え
家族で旅行なら
家族でインドに行ってガンジスで沐浴 家族で台湾に旅行して太平燕食べる
長野の槍ヶ岳に夫婦で登る
北海道をロードバイクで一周
夫婦でお遍路さん
家族でハワイに行って海水浴
例に挙げたように具体的なほうが計画も立てやすいのです。
タイムバケットをつくってみよう

では上に挙げた順にやってみましょう。
1 やりたいことをアウトプット
家族でハワイ旅行 海沿いにマイホーム購入 レクサス購入 両親と熱海旅行 沖縄でスキューバダイビング 美容師免許取得 自転車で日本を周る 北海道で海鮮三昧 などなど
2 年齢ごとに並び替えて費用を記入
40-50歳
レクサス購入1000
美容師免許取得200
家族でハワイ旅行50
50-60歳
海沿いにマイホーム購入3000
自転車で日本を周る30
60-70歳
夫婦で豪華客船世界1周600
北海道で海鮮三昧20
70-80歳
☓両親と熱海旅行15
※右の数字は予想費用
タイムバケットの注意点
うえの年代別の表を見て違和感を感じた方はよく分かってますね。
それは自分が70-80歳のときに両親と熱海旅行に行くとすると、その時両親は100歳以上!?
となりますよね。
もし周りの人を含めた案なら対象となる人の年齢も考慮しておかないと「非現実的」なプランになってしまいます。
それともう一つ、実現年齢別に振り分けてみるとお分かりになると思いますが、やりたいことが大体若い時に(上表だと40-50歳)偏りがちになると思います。しかし若い時は体力はあっても資金力や時間的な面で実現が難しい案は少し後ろにずらすか、費用や時間を節約して叶える必要があります。このように年代別に費用や体力を考慮して上手く振り分けましょう。
何歳から始めても遅くはないが

このリストを作るのに遅すぎるということはありません。もちろん若い時に作っていればより沢山の「やりたいこと」が出てきますし、体力的にもできることの幅が広がります。
例えば60歳を過ぎてからスキューバダイビングを覚えてオーストラリアの海に潜るといい計画だと無理ではないですが20歳で実現するよりもハードルが高くなると同時に実現できたとしても介助が必要など、内容が大きく変わってしまいます。
しかし本当にやりたいならたとえ何歳でタイムバケットを作ったとしても自分のやりたいことをやる訳ですから問題ないですよね。
日本人は死ぬ時が一番お金持ち

日本人が死ぬときに持っている資産の平均値が3000万円と言われています。これだけのお金を使い切れず死んでいくなんて悲しい…と思うか、残された者たちに自分のお金が行き渡るんだから本望だと思うかはその人しだいです。
しかし、現役時代に色々なものを我慢して我慢して貯めたお金は、それを稼ぐのに費やしてきた「時間」はあなたの「命」そのものと考えてしまうのは私だけでしょうか。
「お金は貯めるよりも使うほうが難しい」と、よく言ったものですが、あなたの時間や命の結晶とも言えるお金を貯めるだけ貯めて、結局使わずに死んでしまうのは少し淋しい気がします。老後に困るような散財もいけませんが、タイムバケットを使った計画的な出費であれば、それは人生を豊かにする良いお金の使い方と言えるのではないですか?
まとめ
こんかい取り上げた「タイムバケット」に近年注目が集まっています。人気のユーチューバー(リベ大 タイムバケットで検索)に取り上げられたり、タイムバケットが題材の書籍(DIE WITH ZERO)が発売され話題になったことで世界に広く知れ渡りました。
年齢を重ねる程に金銭的なやりたいことは実現可能になりますが、若いときほど体力的なやりたいことは難しくなります。
このタイムバケットを使うことで死ぬときに「あれをやっておけばよかった」といった後悔が減ることは間違いありません。
わたしも死ぬときは「あー楽しかったな〜」と言ってあの世に行きたいので、これから自分のタイムバケットをしっかりと作成して、運用していこうと考えています。
みなさんが後悔のない人生を歩むのにお役に立てれば幸いです。
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