プロスタグランジン、ヒスタミン、アルドステロンの登録販売者の試験勉強での核となる3大体内物質をとりあげます。この物質をしっかりと覚えておけば漢方や生薬がどのように体に影響を与えるのかを立体的に覚えられますので最後までご覧いただければ幸いです。
プロスタグランジン
言わずとしれた病気やケガをすることによって体内で活発に生成される物質です。
本来プロスタグランジンは体に悪い最近やウイルスが入ったときに体を守るために熱をだしたり、痛みを出すことによって今危険だよ〜っと教えてくれる大事な物質なのです💊
それを仕事や大事な用事のために痛みや発熱を人間側の都合で抑えたいときに使うのが解熱鎮痛薬です。
プロスタグランジンの産生を抑える解熱鎮痛薬
解熱鎮痛薬の働き
・痛みを緩和する
・熱を下げる
・胃腸に障害をおこすことがある
代表的な解熱鎮痛薬 頻出順
解熱鎮痛成分
アスピリン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン、アセトアミノフェン、エテンザミド、サリチルアミドなど
上記に挙げた解熱鎮痛成分は文字どおり熱を下げて痛みを和らげる成分です。
ざっくりですがその反面、妊婦さんやインフルエンザ、子供や胃腸が弱い人、以前に解熱鎮痛薬を使ってぜんそくを起こしたことがある人にはには相性が悪いと覚えておきましょう。

例外としてアセトアミノフェンは子供にも胃腸にも比較的
優しい成分てことも覚えておこうケロッ
プロスタグランジンと解熱鎮痛薬の頻出問題
・解熱鎮痛薬(風邪薬)は病気や外傷を根本的に治すときたら✕
・アスピリンは唯一のピリン系の解熱鎮痛薬ときたら✕
・症状が出る前に予防的に解熱鎮痛薬を飲むことが望ましいときたら✕
・アスピリンは小児にも安心して使える解熱鎮痛薬であるときたら✕
一緒に覚えたい[抗炎症成分]
風邪薬には解熱鎮痛成分とセットになって入っていることの多い抗炎症成分もあわせて復習しましょう。
ステロイド性抗炎症成分はグリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸、セミアルカリプロティナーゼ、ベルベリン、プラノプロフェン、イプシロンアミノカプロン酸
ステロイド抗炎症成分はデキサメタゾン、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾンの3つがよく出題されます。
ヒスタミン
ヒスタミンも登録販売者の勉強をする上では外せない超重要な成分です。アレルギー物質を免疫グロブリンがキャッチして肥満細胞からヒスタミンが放出されることは2章で習いましたよね。
ヒスタミンの働き
・鼻水やさまざまなアレルギー反応を引き起こす。
・脳を興奮させる。
抗ヒスタミン成分の働き
・鼻水などのアレルギー症状を抑える
・脳へのヒスタミン刺激を抑制して一時的な睡眠障害の改善
代表的な抗ヒスタミン成分
ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンマレイン、メキタジン、クレマスチン、ジメンヒドリナート、メクリジン
抗ヒスタミン成分の弊害
・眠気
・抗コリン作用があるため緑内障の悪化、排尿困難、口の乾き
ヒスタミンに関する試験頻出問題
アルドステロン
副腎皮質から分泌される成分で、体内に塩分と水を貯留してカリウムを体外に排出する働きをもっています。
そして登録販売者の試験でよく問われるのが偽アルドステロン症で、甘草に含まれる薬効成分であるグリチルリチン酸ジカリウムがアルドステロンとして働いてしまって血圧が上がるなどの症状が出ることを試験でも聞いてきます。
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