「交感神経」は登録販売者の試験勉強において、最重要な項目です。
でも中途半端に覚えていると、試験問題を解いていく中で「ん?」と困ってしまう項目でもあります。
しかしコレをイメージするだけでスルスルと頭に入るようになりました。
交感神経はどうぶつが獲物を見つけて狩りをしているImage
副交感神経はどうぶつがのんびりお食事しているImage
なぜ参考書の解説は頭に入らないのか?
交感神経と副交感神経の項目は登録販売者の参考書を読んでいる方なら誰もが知っている最重要項目です。
もちろんどの参考書にもしっかりとページを割き、図表なども使って一覧で見やすくまとめあります。
でもなぜか交感神経に関連した問題にあたると「はて?」となってしまうのです。
原因の一つは試験問題は年々ひねったり、難解な問題が多くなり、「交感神経が優位になるとオシッコに行きたくなる。○か☓か?」なんて素直な問題は出題されません。
「交感神経が優位になったらどうなるのか、副交感神経が優位ならどうなのか」を全部おさえてる前提で出題されます。しかもイジワルな形式で(笑)

悲報:さいきんは昔の過去問にくらべてひねった問題が多い(泣)
ではどうして参考書の解りやすく図解にまでしてくれた交感神経、副交感神経の一覧表は頭に入って来ないのか?
それは「イメージ」できていないからです。
わたしはこのイメージする事ができるようになって交感神経を攻略することができました。
今回はこのイメージ方法をお伝えします。
交感神経は格闘系

交感神経を優位にする物質は「アドレナリン」と「ノルアドレナリン」です。
アドレナリンといったら気持ちが高ぶり、好戦的、アウトロー、さわるものみな傷つける、ケンカ、等々のイメージですよね💪

↑その例えはどうなんだろ…
戦いや狩りイメージをもちましょう。戦いになったら身体の各部位がどうなるのか想像してみてください。
それが交感神経が優位ということです。下記の項目を読んでもらえれば頭の中にすぅ〜っと入ってくるはずです。
血管収縮
戦いで怪我をしても出血が最小限になるように血管は収縮です🩸
弊害として血管の収縮荷による血圧上昇⤴心臓病の方は注意が必要
気管は拡張
戦いで息が切れないように酸素をたくさん取り込みたいので、気道は拡大です。
オシッコ抑制
戦いの最中に強い尿意が来たら戦いどころではありません💦排尿は抑制です。
排尿筋が弛緩(ゆるむ)するので排尿困難の方は症状を悪化させるので注意がひつようです。
瞳孔は散大
戦いにおいて、遠くの敵を認識するために瞳孔を見開き遠くの敵を見つけます👀
瞳孔が見開くので”まぶしさ”を感じやすい。
胃腸はお休み
おなか減ったなぁって言ってる場合ではないので、胃や腸の運動は抑制されて胃液の分泌も抑制します。
肝臓はブドウ糖を放出
戦いで体を動かすエネルギーが必要なので肝臓は貯め込んでいたグリコーゲンをブドウ糖にして体にエネルギーを行き渡らせます⚡
- 異常なまぶしさ
- 血糖値の上昇による糖尿病悪化
- 不眠
- 排尿困難
- 血圧上昇により心臓に負担像
副交感神経はいやし系

副交感神経は交感神経の真逆の作用です。神経伝達物質はアセチルコリンです。
これが分泌されて副交感神経が優位になるとイメージは和み、リラックス、ゆったり、おなか減ったなぁ、眠いなぁといったイメージを持ってください。
リラックスモードの体の各部位はどんな状況になるかイメージできれば自然と頭に入ってくるはずです。

考えるな!
イメージしろ!ケロ
血管拡張
リラックスして血管が広がり、血圧低下です。
気管は収縮
安息状態なので過剰な酸素を必要としないため、呼吸はおだやかで気管も必要以上に広げなくてもすみます。
トイレにいきたい
リラックスして排尿筋が収縮して尿意を催します。
瞳孔は縮小
遠くの敵を探す必要がないため、瞳孔は収縮です。
胃腸の運動は活発に
リラックス状態でお腹もすくので、食べたものの消化を活発に行うため胃腸の運動が活発になり、胃液の分泌も亢進します。
肝臓はエネルギーを貯め込む
食事によって摂取されたブドウ糖をグリコーゲンに合成して肝臓に蓄えます。
ノルアドレナリンとアセチルコリン
ノルアドレナリンが放出されて内臓や血管にある受容体に結合すると交感神経が刺激されて優位になり、緊張状態になります。
アセチルコリンの場合は副交感神経が刺激されて安息状態になります。
さらに交感神経が優位の時は副交感神経は引っ込んでいます。
逆の副交感神経が優位の時は交感神経が引っ込んでいることをイメージしましょう。
つまりふたつとも優位ということは無く、常にどちらかが優位に働いています。
アドレナリン作動成分のおしごと
アドレナリン作動成分にはエフェドリンやトリメトキノール、フェニレフリンなどなどたくさんの種類があります。
使われている薬品もかぜ薬、目薬、ぢの薬、皮膚炎症薬など入っていない薬を探す方が難しいほど多用されています。
わたしは勉強し始めたころは「体を興奮状態にして病気を治すんじゃないのかな?」と誤解していました。
実際には以下ふたつの効果を期待して配合されています。

アセチルコリン作動成分は
聞いたことねーな?
血管収縮による止血、粘膜の充血や腫れの緩和。
風邪薬、目薬、鼻炎薬、痔の薬、皮膚薬などに配合。
気管支の拡張で呼吸を楽にする
風邪薬、鎮咳去痰薬に配合。
気をつけること:副作用
高血圧、心臓病の悪化。
排尿困難の悪化。
糖尿病の悪化
エフェドリン、プソイドエフェドリンは[濫用等のおそれがある]
継続して使用していると逆に血管が拡張するなどしてかえって症状の悪化を招く恐れがある。

なんでもホドホドにって
こっちゃ♪
抗コリン成分のおしごと
抗コリン薬がでてくると交感神経系は少しややこしく感じてきます。
抗コリン成分はアセチルコリンの分泌を抑制します。
結果として交感神経が優位となりますが、だからといって上に挙げた交感神経刺激成分とは働きが違うところが、私達を悩ませるところです。

そこで悩んでるのは、
お前だけだったりしてな(笑)
成分としてはベラドンナ総アルカロイドやロートエキス、ピレンゼピンなどの抗コリン成分がありますが、期待される作用は以下に挙げた2点です。
くしゃみ鼻水を抑える
風邪薬、に使用されています。
胃液分泌の抑制
ロートエキスやピレンゼピンは胃腸薬に配合されています。
- 眼圧上昇により緑内障の悪化させることがある。
- 瞳孔散大による異常な眩しさを感じることがある
- 排尿困難の悪化(おしっこが出づらい)
まとめ
交感神経は登録販売者の勉強範囲において形や言い方を変えて本当に各章で頻出なのです。
そこに抗コリン成分が絡んでくるあたりから頭の中で??が多くなります。
そこで今回取り上げたように興奮状態とリラックス状態を押さえておけば理解しやすくなります。
このカテゴリーに限りませんが、登録販売者の勉強では、ただ単語を暗記して覚えていくよりも「イメージ」をもって理解していくほうが覚えるスピードも段違いに早いです。

交感神経系をちゃんと理解すると他のカテゴリの理解も上がるぜ✨
他のカテゴリーの紹介でもこのイメージすることを大切に取り上げていきます。
本日もありがとうございました✨
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