登録販売者の試験勉強でいちばんの手こずるのは3章だということは参考書をパラパラめくっただけでもすぐに分かります。
その3章の中でも【漢方処方製剤】はとくに難しいパートです。私もとても苦労しましたし、試験までに正直言って半分くらいしか覚えてませんでした(笑)たぶんぜんぶ覚えるのはむりなので、主要な漢方をしっかりと押さえて漢方の名前からキーワードと結びつけて私が覚えた方法をお伝えします。🌿

オレはこのやり方で苦手意識を克服したぜ👍
漢方はなにが難しい?
漢方のむずかしいところは普段のわたしたちの暮らしにあまり馴染みのない四文字熟語のような名前ばかりで、登録販売者試験のはんいの漢方の数だけでも約80種もあります。
そしてやっかいなのはこの80もの漢方製剤は互いに効能が重複しあったり、使われている生薬の種類を問われます。
くわえて「体力中等度」など使用する人の体調まで聞いてくる問題もあります。
ひとつの漢方を覚えるのには漢方名、生薬成分、有効な症状、体力を覚える必要があるためとてもやっかいなのです。

体力のイメージは
「元気だけどなんか風邪っぽいな」
…は「体力充実」だ!
今回お伝えするの漢方薬名に下に挙げたキーワードとなる漢字が含まれているものにはいくつかの法則性があります。
漢方を覚える足がかりにしていただければと思います。
漢方名に「桂枝」と「柴胡(柴)」がはいっていたら
まず、桂枝は弱々しいイメージで柴胡は強いイメージを持ちましょう。だから漢方名に「桂枝」が入っている漢方は体力中程度以下〜体力虚弱です。
いっぽうで「柴胡」もしくは「柴」の字が入っている漢方は体力中程度〜体力充実です。
例外として婦人科系の漢方で「桂枝茯苓丸」は比較的体力ありですが、じつは婦人科系の漢方で一番体力がある人に使われるのがこの漢方です。
「婦人科系で一番強い漢方」として一緒に覚えてしましましょう。
そして桂枝と柴胡の両方が含まれている漢方、例えば柴胡桂枝湯などは互いに打ち消し合って「体力中程度よりも下」と覚えましょう。

柴胡と桂枝が戦って中間的なとこで和解した感じ?
代表的な問題が「柴胡加竜骨牡蛎湯」と「桂枝加竜骨牡蛎湯」を患者の体力で選ばせる問題です。
体力中程度以上は柴胡加竜骨牡蛎湯、以下なら桂枝加竜骨牡蛎湯ってかんじですね。

「体力」は漢方薬を特定する重要な手がかりだ!
漢方名に「甘草」が入っていたら
漢方名に「甘草」の2文字が入っていたら「体力に関わらず」です。
意外に体力の分類で「体力に関わらず」の漢方は少ないので、「体力に関わらず」ときて「甘草」が含まれる漢方が選択肢にあればその漢方が正解の確率が高いです。
そして漢方名に「甘」の字がはいっている漢方はほぼもれなく生薬成分に甘草が含まれています。

甘草って名前のとおりに「甘い」んだって。
ウワサじゃ砂糖の100倍甘いんだって!?どんだけ〜
漢方名に「瀉」が入っていたら
漢方名の中に「瀉」の字が入っていたら瀉下成分である大王やセンナ、センノシドが含まれている場合が多いです。
瀉下成分とは悪いものを外に出したり便秘の解消にお腹をゆるくするような下痢を引き起こす成分と覚えておきましょう。
試験に頻出なのが「お腹をこわしている人」「下痢をしがちな人」「他の瀉下薬を使っている人」に用いる漢方薬の名前に「瀉」の字が入ったものを選ばせる問題は多くの場合✕です。

瀉下薬の「瀉」は”しゃ”と読むと知ったのは
つい最近ですけど何か?
漢方名に「虎」が入っていたら
漢方名に「虎」が入っている漢方は体力が「中程度以上」です。虎なので強いイメージで結びつけておきましょう。
こちらも頻出なのが「体力虚弱の人に用いる」の選択の漢方薬で「虎」の字が入っていたらその漢方は✕です。

トラはネコ科だから親近感があるぜ
漢方名に「仁」が入っていたら

漢方名に「仁」が入っている漢方に使われている生薬の使用部位が「種」です。仁が入っていたら仁丹を思い出して種のイメージを持ちましょう。
漢方名に「大黄」が入っていたら
大黄もかなり頻出な「瀉下成分」です。
上でも挙げましたが漢方名に大黄または「瀉」の字が入っている漢方は便秘の方向けだったり悪いものを外に出す目的の漢方が多いです。

オレちょっとおなかが弱いので大黄が入っている漢方薬は絶対に飲まない(キッパリ)
芍薬が漢方名に入っていたら
心臓病の人にはオススメできない漢方と聞かれて、選択肢に芍薬(シャクヤク)の名前が入っている(または成分に芍薬が入っている)漢方があったらけっこうな確率でその漢方が○です。
シャクヤクは主に筋肉に効く代表的な成分で「肩こり」「こむらがえり」などに有効なのです。
反面「心臓」に疾患を持っている人には悪い影響をあたえます。このイメージをもっておくと、試験でも得点源になります。

心臓は心筋(筋肉)で覆われた臓器だから弱っているとシャクヤクが過剰に効いちまうのかもな!
まとめ
今回は漢方の名前から読み解く体力に紐づけしたキーワードで記しました。
上記に上げたキーワードを覚えることによって私自身さまざまな問題で選択肢をけずったり特定することができました。
漢方の名前に含まれる漢字やワードから探偵になった気持ちで答えを導き出すのは徐々に覚えてくると楽しくもあります。
漢方に苦手意識をもたずにすこしづつでも独特の漢方のたのしさに馴染んでいけば毎日一個づつでも漢方を覚えられると思います。

手がかりを見つけ出して、みんな探偵ホームズになるんだぴょん
ではまた~
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